2008年08月03日

The Sky Crawlers

※ネタバレ注意!!

って、ほんとにネタバレするほどの事は書かないですが・・・


見に行ってまいりました「スカイ・クロラ」

The Sky Crawlers

公式サイト↓
http://sky.crawlers.jp/

「恒久の平和が実現され、バイオテクノロジーが先鋭化している世界」


この映画で、人それぞれ感じるテーマは色々あると思います。

映像としては、空中戦の面白さがあると思います。
機動する戦闘機がそれぞれの軌跡を辿る事により発生する必然が描かれています。

そして、「キルドレ」を通じて問いかけられる生きる意味を考えさせられます。
恐らく、人間は死を意識することにより意味のある生を得ることが出来るのだと。
「恒久的な平和な世界では、ショーとしての戦争が必要」
という、一見過激な世界設定も、死があることで意味を成す生という事を訴えるためのものなのでしょう。

何故レシプロ機なのか・・・

それは、ミサイルを使い、はたまたアウトレンジで撃ち合うような現代的な空中戦描写より、
ガンファイターがお互いの機体をはっきり目視し、血を流し合うようなドッグファイトを描くことで、
そこにあるべき死を必然のものとし、一層際立たせるのだと思います。

我々の世界に蔓延る閉塞感は、「出口はないのか?」と問うキルドレたちの心理に重なります。



Posted by まーすぃ軍曹 at 23:28│Comments(2)映画
この記事へのコメント
昨夜、自分も観てきました。。。
押井作品に多い「現実感のない現実」が、
この作品でも描かれていましたね。
「攻殻」や「AVALON」等を彷彿とさせるシーンがいくつもあり、
一人で「ニヤッ」としていましたw

「ティーチャー」という、「レッド・バロン」ことリヒトホーフェンと、
坂井三郎を足して2で割ったような(?)パイロットの、
異常なまでの強さが印象的でした。
特に函南を撃墜するところはCGとはいえ、
観ていて戦慄を憶えたほどです(*_*;)

現代人もキルドレと同様に「死」でしか救われないのでしょうね・・・
この閉塞した世界では・・・
Posted by スパイク at 2008年08月12日 22:40
>スパイクさま
これまで押井作品を見ていると、また違った見方が出来たのですね~
いい機会なので、これまでの作品もボチボチ見始めようかな・・・

最後の空戦シーンで、函南が
「I'll kill my father!」
と言ってティーチャーに立ち向かいましたが、
見終わってしばらくして意味がわかりましたよ。

大人になるには、父親を超えなければならなく、
それはかつて自分も直面したことのある心境だったのです。
Posted by まーすぃ軍曹 at 2008年08月13日 20:19
 
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